白衣のクリーニングについて知っておきたいこと

病院やクリニックで着用する白衣は定期的なクリーニングが必要になりますが、クリーニングに出す際の料金などについて知りたいという人もいるでしょう。ですので、ここではクリーニングの頻度や料金をはじめ、クリーニングを業者に依頼する必要性や、自分で洗濯をするときに知っておきたいポイントなどについて紹介します。

「白衣は清潔が一番!真っ白に洗濯する方法」

白衣というのは、文字通り真っ白なものが多いので汚れが目立ちやすいという特徴があります。そのため、一般的なユニフォームや衣服よりも汚れに気をつけなければなりませんが、仕事で着用しているとどうしても汚れてしまいます。

特に白衣は、診察をしているときなどに患者さんから汚れや乱れをチェックされている可能性が高いですし、そのことが病院のイメージに影響してしまうこともあるのです。診察している医師の白衣に染みなどが付いていたりしたら、病院なのに衛生管理は大丈夫なのかという疑問を持つ患者さんも多いでしょうし、場合によっては病院を変えられてしまうこともあり得ます。

ですので、定期的なクリーニングというのが大切になってくるのですが、気になるのはどれぐらいの頻度でクリーニングに出したらいいのかということです。一般的には、最低でも週に1回は出したほうがいいと言われていますが、より清潔さを保ちたいのであれば2~3日に1回という頻度で出すと良いでしょう。

もちろん、汚れがひどい場合はその都度出す必要があると言えます。また、クリーニングの仕上がりは最低でも3日はかかるという場合が多いと言われており、ある程度時間がかかってしまいます。そのため、クリーニングに出してしまったため着る白衣がないということにならないように、出すタイミングなども考慮する必要があるでしょう。

「スカートタイプの白衣を着て、インターンシップを経験しました。」

白衣は、クリーニングに出すと一般の服とは区別して扱われることが多いですし、料金も高くなるケースがあります。相場は、1着あたり500~600円程度になりますが、汚れが多かったり、落としにくい汚れがあったりする場合は料金が相場より高くなることもあるでしょう。

また、MやLといったサイズによっても料金が変わることもあり、大きいサイズの方が高くなる場合があります。

仕事で着るユニフォームや作業服は、自宅で洗濯する場合が多くありますし、白衣の場合も自分でおこなう人もいるでしょう。しかし、白衣の場合は自宅で洗濯するのではなく、クリーニングに出したほうがよいと言えます。

その理由としては、まず「有害な菌が付着している可能性があるから」ということが挙げられます。病院というのは、当然のことながら、いろいろな病気にかかった人が治療をするために来るところです。そのため、病院の中で着ている白衣にも、さまざまな菌が付いてしまう可能性がとても高くなってしまいます。

こうした状態の衣服を、洗濯するためにそのまま自宅に持ち帰ると、場合によっては二次感染してしまう恐れもあります。ですので、そうした危険を防ぐためにも、業者にクリーニングに出したほうが安全だということが言えるでしょう。

次に挙げられる理由は、「白衣の見た目のキレイさが病院の評価にもつながるから」というものです。白衣を常に清潔な状態に保っておくことは当然必要なことですが、見た目がシワシワだったり染みが付いていたりしたら、周りからの印象を悪くしてしまいます。

自分で洗濯をする場合は、アイロンをかける時間がなかったり、染みをキレイに落としきれなかったりすることがあるかもしれません。しかし、そうした見た目が悪い白衣を着用したまま病院で働いていると、それだけで病院の評判を落とすことになりかねないのです。

病院側がまとめてクリーニングに出してくれるという職場であれば、お任せすればいいのですが、自分で管理しなければならない場合はこうしたこともしっかりと考慮しなければならないでしょう。

白衣は、病院やクリニックといった医療機関で着用するものなので、特にキレイにしておくことが重要になります。しかし、クリーニングが間に合わない場合に自分で洗濯したり、汚れがひどいときにあらからじめ自分で落としておきたかったりという状況になることもあるでしょう。

そうした場合に備えて、よくある汚れの落とし方を知っておくのがおすすめです。まず挙げられるのは、「ボールペンの染み」の落とし方です。ボールペンのインクは油性なので、そのまま水で洗おうとするとインクが広がってしまうこともあります。

そのため、水ではなくシンナーや除光液を使用して落としていくのですが、その際はブラシなどを使って擦ったり叩いたりすると良いです。そして、汚れがある程度落ちたら、お湯に漂白剤を入れて白衣をしばらくつけ、その後に洗濯機で洗うとキレイに汚れを落とすことができるでしょう。

次に挙げられるのは「血液や薬品の汚れ」の落とし方であり、こちらは冷水を使ってブラシなどで徐々に落としていくのがポイントになります。特に血液は、お湯につけると固まる性質があるため、必ず冷たい水を使って洗うようにしましょう。

また、自宅で洗濯をすることが多いという場合は、防菌や防汚といった加工がなされた白衣を選べば、比較的汚れにくくなりますし洗濯もやりやすくなります。

クリーニングというと、自宅の近所や通勤途中にある一般的なクリーニング店に出すという場合が多いでしょう。しかし、白衣などのユニフォームの場合は、「定期クリーニングサービス」というものを利用する方法もあります。

定期クリーニングサービスとは、ユニフォームをレンタルすると、週に1回決まった日に、使用済みのものをキレイに洗ったものに交換してくれるというサービスになります。通常の場合と違って、自分でクリーニングに出すという手間がかからないため、医療現場で日々忙しく働いている人にとっては便利なサービスだと言えるでしょう。

ただし、この定期クリーニングサービスは、レンタルできる白衣のデザインが限られているため、病院から指定されたものを着用しなければならない場合は利用できなくなります。しかし、特に指定がない場合は、利用を検討してみるのも良いと言えるでしょう。